胡麻若葉のとろみは? どんな食物繊維?

●胡麻若葉の粉末、チップを溶かすと、トロミがありますが、これは、なんでしょうか?
生の胡麻若葉の茎をコップにさしておいても、水がトロトロになってしまうくらい、粘性のある物質が含有されているようなので、先日、胡麻若葉粉末の食物繊維の分析をしてみました。
以前食物繊維を測定したときには、九州産で粉末中約60%も含有していましたが、今回は、どんな食物繊維が含有しているか?について測定しみました。

結果は、びっくり!
水溶性のペクチン、ほか非水溶性のセルロース、ヘミセルロース、リグニン等が32%も含有されていました。

●ペクチン→
ママレードのトロミでお馴染みの食物繊維で、穀類、野菜、果物、イモ類などに多く、コレステロースの低下作用もあります。

●セルロース、ヘミセルロース、リグニン→
野菜の繊維や、細胞壁の成分で、便の量を増やし、体に有害な物質(たとえば食品添加物等)や余分な塩分を体外に排出してくれる役割をもちます。


では総量で60%もある食物繊維が32%なのは?と疑問になりますが、60%の食物繊維の含量は「酵素重量法」という測定方法で、食物繊維以外に、「抵抗性澱粉」と呼ばれる消化されにくいデンプンも量り込んでいるため、個々に測定した食物繊維量の合計とは、一致しないのです。

(ちなみに、ネバネバ物質で知られるムコ多糖や、チコリ、キクイモに多いイヌリンという食物繊維は、この中には含有されていないと思われます)

●でも、トロミの正体がわかりかけてきたので、安心して鍋物、スープ、飲料、デザートに使えそうです。

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