■焙煎したゴマ油のほうが抗酸化性があるのはなぜ?~リグナンリッチ黒ごま油(焙煎)の抗酸化性~

■焙煎した胡麻油には、リグナンの一種のセサモリンが精製ゴマ油と異なり、含まれていて、それが焙煎により抗酸化性物質であるセサモールに分解することによると言われています。
また、そのほかには、焙煎により生じる胡麻の褐変物質メラノイジン成分も、抗酸化性に関与しているようです。
(ゴマの科学より)

●そこで、実際にリグナンリッチ黒ごま油で、焙煎したものを、生絞り油の比較をしてみました。

■その結果、DPPH試薬100μL添加の場合のラジカル消去率は焙煎胡麻81%、未焙煎56%で焙煎胡麻に145%の抗酸化活性が確認されました。また、DPPH試薬150μL添加の場合のラジカル消去率は焙煎胡麻85%、未焙煎72%で焙煎胡麻に118%の活性、1.18倍が確認できました。

※分析機関:財団法人日本食品分析センター:試験NO:12110043001-01
 20121114
■試験の方法:安定なDPPHラジカルは紫色に呈色していますが、抗酸化物質がDPPHをラジカルを消去することで退色することを利用し、抗酸化物質の抗酸化性の強さを、相対比較しました。
抗酸化性が強いほど、ラジカル物質の残存が少なくなり、退色するためその色調を吸光度としてコントロールと比較しました。
※図DPPH試薬の退色により抗酸化性を測定




●また異なる試験では、焙煎胡麻、生絞りゴマを10%数種の油に添加して、POVを確認していますが、図のようにサラダ油と天ぷら油にはその効果が認められています。


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