胡麻の食効の中で、なぜか動物試験やヒトでの試験があまり見つけられないのがスタミナと胡麻との関係です。
胡麻と血圧の関係、血清脂質との関係、栄養の吸収に関しては文献が山のようありますが・・
その数少ない「持久力」「スナミナ」と胡麻との関係を記されてている古い資料が
果蔬療法大全で、中国の野菜と果物を紹介した資料です。
そこには胡麻の効果と胡麻の葉については、下記のような記載があります。
63. 胡麻
ゴマは、滋養、強壮剤であり、血を増やす、視力を改善する、風邪を除く、
腸を潤す、津液(体内の水分) を生成する、肝臓、腎臓を補益する、産後の乳汁分泌を促す、髪を保養するなどの効能を 持っている。虚弱体質、若白髪、鉄欠乏性貧血、津液不足、大便燥結、便秘、めまいや耳鳴りなどの症状に適する。現代医学の報告によると、長期的に黒ゴマを服用することは、慢性神経炎、末梢神経麻痺、および高血圧などの症状に対して一定の治療効果がある。産後の女性がゴマをたくさん食べると、乳汁分泌を促す作用があるという報告もある。ゴマ油は一種の凝血促進剤であり、血小板減少性紫斑病および出血性素質の患者の治療に使用できる。
注:芝麻(ゴマ)の昔の名は、「胡麻」で、古代の医学書では「油麻」または「脂麻」と呼ばれる。種子には黒と白の二種類があり、『本草綱目』によれば、「胡麻から油を取るときは、白が勝り、服用するときは、黒がよい」とされる。したがって、薬としては黒ゴマが主に使用されるが、両者の性能はほぼ同じである。
ゴマは脾臓の働きの向上や燥热の作用があるので、歯痛、脾臓や胃の病気を患っている患者が服用するのも不適切である。中医学ではまた、ゴマは「発物」(外傷や腫れ物、またはある種の病気を刺激し、アレルギーを引き起こす食べ物)であり、皮膚の癤(せつ)、毒、湿疹、皮膚掻痒症などを患っていれば、食べるべきでないと考える。
※原文はこちらです。
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