◆胡麻とグルコサミンは相乗効果があるのでしょうか?

 ◆胡麻のスナックでグルコサミンを配合したものをみかけますが、胡麻とグルコサミンは相乗効果があるのでしょうか?

グルコサミンは、カニやエビ等の甲殻類の殻に多く含まれる成分で、コンドロイチンやヒアルロン酸、プロテオグリカンの原料で、体内で自然に生成されます。

この、プロテオグリカンは体が作り出したグルコサミンにより作り出された成分で、直接軟骨組織を形成します。

◆関節軟骨は主に、水とコラーゲン、プロテオグリカンで構成されています。割合としては、水が約70%で、残りの約30%がコラーゲンやプロテオグリカンです。

また、軟骨に含まれるコラーゲンの約95%はⅡ型コラーゲンで、ほかにもいくつかのコラーゲンが含まれています。

一般的に知られているグルコサミンやコンドロイチンは、プロテオグリカンを構成する成分のひとつです。

つまり、グルコサミン、プロテオグリカン(糖とたんぱく質が結合いた糖タンパク)も健康な軟骨組織に大切な成分です。

胡麻リグナンの1つであるセサミンは、ラットの動物試験で変形性関節症の軟骨において軟骨における軟骨細胞の組織化の減少、軟骨の厚さの増加、およびII型コラーゲンとプロテオグリカンの損失の減少への効果が示唆されています

そのため、軟骨組織を守る成分として、グルコサミンと胡麻のとることで健康な関節を維持できる効果が期待されます。

参考文献:

Chondroprotective and anti-inflammatory effects of sesamin

PhytochemistryVolume 80, August 2012, Pages 77-88

また、ビトロ試験において正常なヒト軟骨細胞におけるコンドロイチン硫酸プロテオグリカンの合成を促進する能力があることが示唆されています。

参考文献:

Effects of sesamin on chondroitin sulfate proteoglycan synthesis induced by interleukin-1beta in human .

BMC Complementary and Alternative Medicine (2017) 17:286 DOI 10.1186/s12906-017-1805-1

file:///C:/Users/Owner/Downloads/Effects_of_sesamin_on_chondroitin_sulfate_proteogl.pdf

 _proteogl.pdf

 


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